【画像の鮮明化】

画像(ロゴ)の鮮明化の例をご紹介します。

当方では、各種申請用書類や説明図、商標(特に立体商標)の図面作成において、「ロゴ」を製品や容器に貼り付けることがあります。その際、ロゴの清刷り、望ましくはillustratorなどのベクターデータがあれば、問題ないのですが、お客様のお手元にある少々粗い画像データを使う場合がありまして、そのようなときは、粗さの程度にもよりますが、画像データをベクターデータ化したり、あるいは、画像データの解像度を上げてロゴの鮮明化を行います。

下記画像は、画像処理ソフトを使って、粗い画像のソースデータを鮮明化した例です。細部の状態を保持しつつ、解像度を上げました(例えば、72⇒300(pixel/inch))。このように、画像処理だけでも、かなり鮮明化した画像が得られるのが、お分かり頂けるかと思います。
ちなみに、下記画像は、出願ソフトで規定される商標のイメージサイズ(JPEGフルカラーの最大サイズギリギリの1180×1180ドット)で描き出したJPEG画像です。

さらに鮮明化が必要な場合は、illustratorを使い、上記画像を自動トレースでベクターデータ化し(下記画像)、トレース後の曲線を手動で調整したりもします。それが難しい場合は、最終手段として、illustratorでロゴを全て作図(トレース)することになりますが、そこまでのケースはまだありません。上記画像でも分かるように、画像処理だけでもかなり鮮明化できますので、<画像処理のみ>あるいは<画像処理>+<ベクターデータ化後の若干の修正>で、ほとんど対応できるかと思います。

なお、余談ですが、特許図面や意匠図面でも、画像の鮮明化は作業前の準備のために行うことがあります。ただ特許図面での画像鮮明化の最大の目標は、自動トレースによるソース画像のベクターデータ化であり、それについても継続的に研究しておりまして、下絵が簡単かつ鮮明なものでは、既に実際の作図で採用しています。
以上、画像の鮮明化のご紹介でした。何かのご参考になれば幸いです。