多くの線を区別した作図例

特許図面は、モノクロ二値やグレースケールで図面を作成しますので、色の種類(赤とか青とか)で複数の線を区別できず、Excelのようにカラーでグラフを綺麗に分かり易く表現できません。そのため、複数の線を区別する必要がある場合、線種を変えることで、異なる線を表現します。使う線としては、普通の実線、点線・一点鎖線・二点鎖線などの破線を用いますが、それでも足りない場合は、破線の属性(線分の長さや線分の間隔)、場合によっては、線の太さを変えて対応しています。

この画像は、グラフではありませんが(しかもボールが何故かカラーですが、、、)バスケットボールのゴールまでの8つの軌道を、線種を変えて表現してみました。このように線同士が離れていれば描き易いのですが、線同士が交差したり背景に目盛があるなど線図が複雑化する場合、さらに線種の使い方をもうひと工夫する必要も出てきます。ですが、どのようなケースでも、分かり易さを優先して、そのあたりは臨機応変に対応しています。
ところで、この画像を描きながら、同じゴール(目的)に向かう放物線(手段)は無限にある、と改めて感じました。手段が分からないとか、手段にこだわり過ぎるときは、私の場合、大抵は目的自体を正しく理解していなかったり目的を見失っていることが、多い気がします。作図や画像作成等、ほとんどの事は、目的や課題をはっきりさせることで、自ずと手段も見つかるのでは?と思っています。また、問題を解決したい!という想いの本気度が高ければ高いほど、目的や課題が、より明確化し易いとも感じます。
以上、簡単ではございますが、線を区別した作図例のご紹介でした。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
立春後に寒さが厳しくなる予報も出ておりますので、皆さま、くれぐれもご自愛下さいませ。今週もお疲れさまでした。