新しい技術を説明するための図面、特にその効果を表す図面のご紹介です。ここでは、2部品を一つのボルトで固定する締結技術(いわゆる共締め)が新しい技術だと仮定して、以下ご説明します。
図1のように、2枚の薄い板を基材の上に取り付けるのに、従来、2組のボルト・ナットを使っていたのに対し、図2・図3のように、2枚の板を部分的に重ね、この重ねた部分を1組のボルト・ナットのみで基材に締結(共締め)し、ボルト・ナットの個数を削減した、といった技術を説明したい場合、図2や図3(構成図と組立図)だけでもその技術の効果、つまり部品点数削減や作業性向上や省スペース化は当然分かるとは思います。
ただそれとは別に、例えば、図4のような、主に効果を表現した専用の図を作り、従来2つのボルト頭部が占有していたスペースが小さくなる(幅W1→幅W2)ことを追加するのも、効果を強調するうえで有効な方法の一つかと思われます。この図4のような図面は、ほとんどの場合、構成図(この例では図3)をコピーし、それに従来の特徴部分(この例では2点鎖線で示した2つボルト頭部)で重ねるなどすれば、簡単に作成できます。
以上、効果のための専用の図面及び作図例についての簡単なご紹介でした。最後までお読み下さり、ありがとうございました。
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