急がば...「ガイド」

平素は、格別のご高配を賜りまして深く御礼申し上げます。 

つい最近、今年の半分が終わったかと思ったら、もう8月に入ってしまいました。夏休みはまだ決めておりませんが、平日何日か休む予定です。今年は、お取引の中でご依頼の様子をお聞きしながら検討し、ご案内させて頂きます。

今回はillustratorの「ガイド」機能のご紹介です。

作業に追われるとすぐに実線を描きたくなりがちですが、そこは一旦立ち止まり、描くための準備を焦らずしっかりやることを心がけています。例えば、意匠図面では、六面の各図に現れるエッジ等を整合させるための線として、ガイド(画像の水色の線)を使用します。線を描き→右クリック→「ガイドを作成」を選択するだけで簡単に作れます。主要な図を描いた後、他の図と同時にこのガイドを描きながら、それらをもとに各図の実線をどんどん描いていきます。複雑な形状になればなるほど有効です。基本、ガイドはロックされており、書き出すGIFファイルやJPEGファイルには表れませんので、納品時に削除する必要も無く、作業中のみ表示される大変便利な機能です。

ちなみに、特許図面の場合、遠近のかかった写真をトレースする際、2点透視や3点透視の基本となる線をガイドで細かく作成しておくと、作図がより簡単になり、かつ、見た目の平行性が自然になります。なお、2点透視や3点透視は、illustratorの「遠近グリッド」を使ってトレースすることもできます。
急いでいるとどうしてもすぐに図面を描き上げたくなりますが、どれだけ急いでいても、最初の準備(ガイドやグリッド)をちゃんと行ったうえで描き始めた方が結果的に時短になり、しかも納得いく図面になることが多いです。

以上、簡単ですが、illustratorの「ガイド」、グリッドのご紹介でした。
梅雨が明け、これから暑熱耐え難き日々が続きます。皆さま、体調にくれぐれも気を付けてお過ごしくださいませ。