下記図面は六角ボルトの作図例です。
例えば、ご提供頂いた図面においてラフスケッチで描かれたボルトを、作図する場合、そのままトレースすることも勿論可能ですが、当方では、できるだけ自然な形のボルトを描くように努めています。ボルトに限らず機械要素は、できればJISのハンドブックなどを参考に描くのが望ましいと考えますが、少なくとも、六角ボルトの場合、ボルト頭部の一辺の長さaを、軸部の径d(一般にφdsと呼ばれる部分の寸法に相当)と同程度の幅で描くことにより、視覚的に自然な六角ボルトを描くことができます。この2つの寸法の大きさが著しく違うと、六角ボルトとして違和感がありますので、そのままトレースされる恐れがある場合は、ラフスケッチでボルトを描かれる際、これらの寸法を同程度の幅に揃えて描くのがよいと思われます。
ところで、特許図面では、ねじを、「細い斜線」と「太く短い斜線」を交互に描いて表す場合がありますが、この太く短い斜線は、ネジの影で、この例では、左上から光を当てた場合を想定し、ネジの右側部分に陰影(斜線b)を施しています。
以上、六角ボルトの作図例のご紹介でした。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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